id:kkk6さんとid:otsuneさんが揉めたり揉まなかったりしているエントリについて無性にイライラしたんですが、なんでだろうと一晩考えて思うところがあったので、書きます。
経緯
はてなで普通の日記を書いている人達の無臭さったらないぜ?全然はてな色に染まってないの。はてなダイアリーを普通の日記として使っているの。いや、自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。とにかく衝撃的だったね。
僕のはてなが変わった日 - 教えてお星様
otsune はてなダイアリー新着 http://d.hatena.ne.jp/diarylist をチェックしないで「はてなムラ」とか書いてる人は、お気の毒さを宣伝してると思ってる。
はてなブックマーク - 僕のはてなが変わった日 - 教えてお星様
id:otsuneさんは"お気の毒さを宣伝してる"と思ってらっしゃるようですが、たしかにはてな新着エントリーをチェックしないで「はてなムラ」を語るのは若干お気の毒ではあると僕も考えます。しかし、僕が僕のはてなが変わった日 - 教えてお星様で書いたのは「はてなムラ」ではなく、「はてな住民」です。しかも、この「はてな住民」の定義は記事内にきちんと書いてあります。
id:otsuneさんからのはてブコメントにちょっと言いたいことがあります - 教えてお星様
僕の書いた記事を精読しろとは言いません。しかし、斜め読みするのなら下手なことを書かないほうがいいと思うのですが、どうでしょうか。
はて。私のコメントは一言も「id:kkk6さんこそがお気の毒さを宣伝している人だ」という意味では書かれていないと思うのですが。
id:otsuneさんからのはてブコメントにちょっと言いたいことがあります - 教えてお星様
なぜイライラしたのか
私はこのやり取りを見て、id:otsuneさんにイラッとしたんです。
はじめは、「ブコメに主語をぼかして批判し反論を受けたら『あなたのことではありませんよ』と返すやり口」に見えたのが原因かと思ったのです。しかし実際のところ、ラルさんのエントリを読んでる途中から「id:otsuneさんは一般論として書いたんだろうな」と思っていましたし、そのような理解をする人が多数派だろうな、とも思っています。さらに言えば、私もはてダ一覧を時々チェックして面白いブログを探していますので、id:otsuneさんのブコメにも賛同なんです。
だから、イラッとする理由は違ったんです。
私が何にイラッとしたのかというと。
はて。
↑これです。
分かりやすくまとめると、そこまでの流れは以下の通りです。
はてダ一覧を見たら、はてなを見る目が変わったよ!
↑はてダ一覧も見ないで「はてなムラ」とか言ってる奴はイタイよね
↑それどこ見て言ってんの? ムカつくな。
↑はて。あなたには言ってませんが。
↑これ!この「はて。」なんですよ!これがムカつく!
私、「おめームカつくな」と言って「はて。」とか返ってきたら、リアルでひっぱたくか怒鳴るかするでしょうね、可能なら。
まあね、実際にid:kkk6さんが感情を害していたかどうかは分かりませんから*1、私がネットみのもんたである可能性が高いんですが、ここで引っ込むと私がすっきりしないので、言っときます*2。
相手が怒ってるかもしれない時に「はて。」じゃないでしょう。感情でトラブってる時は、感情をケアしましょうよ。
怒ると叱るは違う?
ちょっと話が変わりますが、感情ケアがらみの話で。
よく「怒ると叱るは違う」って言われますが、この言葉、あまり好きじゃないんです。いやね、たしかに怒ると叱るは違いますよ、文章そのままの意味であればいいんですが。問題は、この後に「だから怒ってはいけない」と続く時があることです。
それは違うだろう、と。
「怒ると叱るは違う」とは、部下とか子供とか目下の人間に対する時の言葉だろうと思うのですが、そこで「怒る」というマニューバを封印するというのはおかしいでしょう。目下の人間と言えども、接する時はコミュニケーションなんです。コミュニケーションというのは感情を処理して始めて成り立つモノでしょう? 「怒り」という感情をあたかも存在しないように処理して十全なコミュニケーションが取れるはずがないんです。
「怒ると叱るは違う。だから怒ってはいけない」と考えていると、怒りの感情が悪のように感じられてきます。でも、それは間違いです。人間は怒るものです、それを否定することは「喜び」のような他の感情を否定することと同じです、ダメです。そうやって怒りの感情を否定していると、自分が怒ってることさえ自覚できなくなってきます。ほんとは怒ってるのに自覚できず、なんだか部下|子供|パートナーに当ってしまう。しかも「ちょっとやりすぎたけど、これも相手のため」とか変なごまかし方を始めてしまったりするかもしれません。
怒りの感情はあっていいんです、悪じゃない。問題は、伝え方、です。
部下が何かをやらかして、「怒ってはいけない怒ってはいけない」と念じながら対応策を指示していたけど、後になるほど怒りが湧いてきていつの間にかクドクド説教をしてしまった、という経験をお持ちの方もいるはずです。これはダメな伝え方でしょう。怒りは怒りとして表に出すんです。「怒ると叱るは違う」んですから、叱っているだけでは伝わらないんです。
そういうわけで、みなさん。怒る時はちゃんと怒りましょうね。怒ってる時は怒っている事を、嬉しい時は感謝の念を、きちんと相手に伝える、それがコミュニケーションの基本だと考えています*3。