↓この辺の記事を見て、ちょっと作品がかわいそうになったので少し書いてみる。
togetter.com
b.hatena.ne.jp
社会人やってると、自分が「正しい」と思ったことをやれる機会はなかなか少なくて、「あー、こうした方がいいんだけど、会社|家族|地域|社会がうるさいからなー。もめると面倒だしやめとこ」みたいなしがらみに負けちゃうことがあるあるなんだけど、でも心の中では自分が「正しい」と思ったことをやってみたいと思ってるし、それでよい結果になればうれしいだろうし、周りから評価されれば最高だろうと思う。
「家出少女をかくまう」ってのは、自分が「正しい」と思っても、法的にはNGだし、リスク高けえし、よい結果が出るとも限らない。だから普通はしり込みする。
それをリスクがわかっていてもやってしまう主人公の吉田の行動に対して爽快感を感じる、というのが、この作品のカタルシス。
「かわいい女子高生と同居する」ってのは、オマケというか、ひとつの舞台装置に過ぎない。
ってことなんで、普段からリアルで自分が「正しい」と思ったことをやってる人は、その抑圧がないから、このカタルシスは得られず、舞台道具を主題と見なして、ただの「かわいい女子高生と同居する」お話と読む傾向にあるような気がする。しらんけど。
つっても、俺も初めにタイトルとカバーを見たときには「きめえな」と思ったし、そのせいでしばらく積読してたんで、否定的な反応をする人の気持ちもわかる。
3巻は追い詰められたところで終わってるので、4巻は修羅場になると思うんで、とても楽しみ。
最終的には、沙優とくっつく展開にはして欲しくないな、とは感じてる。それじゃ、「正しさ」が減るんで、気持ちよさが半減する。