あの記事にブクマするのがイヤな人はこちらに反論ブコメを書くなどして利用されてはいかがでしょうか。
引用ここから
しばしば「イケダハヤトのブログは引用ばかりのパクリブログだ!けしからん!」的な批判をいただくので書いてみます。
たしかに「引用」ではない
そういう方々は著作権法的な「引用の要件」を持ち出してきて、「それみろ!お前のブログは引用じゃないぞ!」と鬼のクビを取ったように騒ぎ出します。
ア 既に公表されている著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致すること
ウ 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用を行う「必然性」があること
キ 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)
たとえば、昨日は「「特別養子縁組」を巡る議論が盛り上がっているのでまとめてみる」という記事を書きました。記事の大半は、ほぼ他人のツイート、ブログで占められています。
解釈には幾分の余地があるものの、たしかに、これは「引用」ではないでしょう。「引用文章が50%を超えたら『主従関係』といえないので『引用』ではない」というご意見もいただきました。
たしかにぼくの書く記事の一部は「引用」ではありません。
でも、そのことの、何が悪いんでしょうか?「引用に当てはまらない」ということは、悪いことなんでしょうか?
無断転載だから無断転載は悪い?
「無断転載じゃないか!」という批判もあるでしょう。たしかに、読書メモや他者のツイートは、無断で転載しています。けれど、それって悪いことなんですか?
たとえば「マツコ・デラックスがすさまじい。反省として名言をまとめました。」なんて記事は「無断転載」とカテゴライズできますが、悪いことなんでしょうか?ちなみに、この記事から書籍「うさぎとマツコの往復書簡」は100冊以上売れています。さて、これは悪いことなんでしょうか。
「無断転載だ!」「引用ではない!」とぼくを批判する人は、ぜひ「なぜ(イケダハヤトがやっている形での)無断転載が悪いのか」を明文化して伝えてください。
なお、「無断転載は無断転載だから悪いんだ!」という子どものような理屈では、お話しになりません。
さらに「法律違反だから悪いんだ!」というのも、思考停止です。「なぜ法律は、それを違反だと規定しているのか」まで言及してください。
もう少し広げて、NAVERまとめや2chまとめは「無断転載」が行われる場となっていますが、あれは「悪い」ものなのでしょうか?ではなぜ、社会は事実上容認しているのでしょうか?NAVERまとめも2chまとめも、すっかり市民権を得ていますよね。
他方、転載元を記載せずに人気ツイートを配信していた「ワロスwwwwBOT」や、クックパッドのレシピをNAVERまとめに載せるまとめ職人は、どこか「悪い」気がします。事実、それらは「悪い」と判断されたようで、それぞれアカウント凍結、まとめは一部公開禁止となっています。
こうして事例を見ていくと、「『無断転載』は何をもって悪いのか」というテーマがクリアになっていきます。
端的にいえば、「無断転載が善いか悪いかは、ケースバイケース」であることは間違いないことかと思われます。「無断転載”だから”悪い!」という批判は、そうした現実を見落としたものともいえます。
では、そのケースバイケースは、どのようにして判断が分かれていくのか。この点を明文化できる人がいたら、ぜひ考えを教えてください。
もう少し突っ込んでいくと、ぼくが行っている無断転載が、社会的に悪いと判断されうるもので、それによってぼく自身が何らかの罰を与えられるとしても、ぼくは甘んじてその罰を受け入れるつもりです。
法律との摩擦が起きる可能性はあれど、ぼくはぼく自身が悪くないと考える方法で、「無断転載」を行っています。行為するにあたって、法律よりも、自分の意志の法が優先している、という状態ですね。
そのことは、法律に従わないというわけではありません。罰を与えられることになるのなら、それは受けいれますから(さらにいえば、「無断転載」の直接の被害者からクレームがあれば、コンテンツを取り下げることも検討します。もっとも、そういうことは、4年近くブログを運営していて一度もありませんが)。
「罰を受けようが、わたしは行為する」という覚悟を持つ人に対しては、ぼくら市民は得てして口を噤むことになります。「援助交際は悪いことで、捕まっても仕方ないことだと思うけど、わたしはそれでも援助交際をする」という女子高生に対して、あなたはどういう言葉を語りますか。自分の子どもや教え子だと想像して、考えてみてください。
…と、話を広げてしまいましたが、みなさんは「無断転載」の善悪についてどう考えますか?「法律違反だからダメ」「無断転載だから無断転載はダメ」といった思考停止から一歩飛び出し、考えてみましょう。
引用ここから
うちも「LINEナビ」にパクられてた…パクリブログの発見方法とその対策
これ衝撃的ですね。うちもたまにやられますが、ここまで露骨にパクるとは…。
ブログ記事がsque Inc.の「LINEナビ」に丸パクリされた話 | しゅうまいの256倍ブログ neophilia++
丸パクリされるとGoogleからペナルティを喰らう可能性も
インターネットを全力で楽しむshumaiさんのブログが、「LINEナビ」というブログに丸パクリされたという事件です。(追記:「LINEナビ」は非公式のメディアです。株式会社squeが運営)
当該記事は削除されたようですが、他にもパクリと思われるコンテンツが大量に掲載されています。
ん…ってか、うちのブログもパクられてるじゃないですか!まったく気がつかなかった…。元記事はこちら。
3本やられてますね。ひどい話でございます。画像の差し替えやってやろうと思いましたが、面倒なのでやめておきます。株式会社squeさん、削除お願いいたしますね。(追記:削除されました。特に連絡はなしです)
これはいわゆる「重複コンテンツ」に該当するので、Googleからペナルティを受ける可能性があります。正直気にしていたらキリがないのですが、サイト運営者としては対策を知っておくべきです。
回数制限がありますが、無料でコピーコンテンツをチェックできます。
ちょっと調べてみたら、うちもやられてますね…。
魚拓を取るのもあほらしいのでスルーしておきますが、完全にパクリです。元記事へのリンクもありません。
Googleへのパクリコンテンツの報告はこちらのオンラインフォームからできるとのこと。下記記事を読むかぎり、比較的すぐに対応してくれるそうです。ものは試しということで、ぼくもやっておきました。
著作権違反の全パクリサイトに対しDMCA侵害申し立てしたら12時間で処理された | パシのSEOブログ
無断コピーされたコンテンツをGoogleのインデックスから削除する方法 0 DMCA侵害申し立てフォームから送信可能 | 海外SEO情報ブログ
全文転載は基本的に歓迎しますが、丸々もっていく場合は一報は欲しいですね。ぼくが書いた記事であることも、もっと明示的にしてもらいたいです。あとは小銭にこだわるようですが、画像直リンも気分が悪いです。
というわけで、みなさんも自分のブログがパクられていないかぜひチェックしてみてください。
引用ここまで
『全文転載は基本的に歓迎します』それは素晴らしい。ただ、自分がやられて気にしないことでも他人が気にすることはありますよ。
引用ここから
僕が全文転載を歓迎する理由 BLOGOSブロガーより
全文転載の是非が話題になってますね。何度か書いてますが改めて。
広告に依存するからマイナスになる
僕は全文転載に比較的肯定的でして、BLOGOSにトラフィックを奪われようが、あまり気にしておりません。
その理由はシンプルで、広告というビジネスモデルに頼り切るつもりはないからです。
全文転載をすると、ウェブサイト単体のトラフィックは下がります。これは間違いのないことでしょう。トラフィックが下がれば、サイト内の広告の収益性は当然悪化します。
が、ウェブサイトのマネタイズ方法は広告以外にも存在します。
たとえばアフィリエイト。アフィリエイトの場合は、トラッキングコードがそのままであれば、全文転載されることで、むしろ売上は向上します。
「「パチンコ中毒は病気」という理解にひそむ罠」という記事はこのブログでは500PV程度しか稼がなかったのですが(7RT、8いいね!)、ソーシャルバズを見るに、BLOGOSの方ではもう一桁上の数字を出していると見られます(94RT、32いいね!)。となると、書籍の売上は、転載することで数倍になっていてもおかしくないわけです。
ちなみにこの記事は、今話題のSmartNewsにも転載されました。ひょっとしたら1万PV以上稼いだコンテンツになったかもしれません。
関連記事:SmartNews問題、転載されているブロガーとして思うこと | ihayato.news
他にもUmekiさんのように、オンラインサロンをメインのマネタイズに据えている場合も、転載はむしろ歓迎すべきことになるでしょう。知名度が高まることで、会員数は増えていくはずです。
同様に有料メルマガ、スポンサーコンテンツ、物販、書籍執筆といったマネタイズ手法も、転載の悪影響をむしろプラスにする選択肢です。
関連記事:バナー広告から「スポンサー記事」にシフトするウェブメディアのマネタイズ戦略 | ihayato.news
現状の僕の実感ですと、アフィリエイトの売上を考えると、PV減による広告収入のマイナスはそこそこ打ち消されているのではないか?という感じです。
また、将来的に物販や有料サロンなどの手法の採用も考えているので、引き続き転載は歓迎していくつもりです。というわけで、ニュースサイト、ニュースアプリなどを運営している方はお気軽に転載の依頼をどうぞ(nubonba@gmail.com)。
ついでにもう少し細かいメリットまで述べると、BLOGOSってGoogleニュースに配信しているので、SEOに強いんですよね。「パチンコ中毒」なんてビッグワードでも、Google検索1ページ目に来ています。これは自分のブログじゃありえない現象ですね。
引用ここまで
アクセス流出もいらないとかふとっぱらっすね。お言葉に甘えてリンクを全て外してあります。でも、もともとマネタイズを考えていない私のようなブロガーにはそのような視点がないんですよね。
以上まとめますと、
- 無断転載されても自分のマネタイズには影響がない
- むしろ無断転載フリーな世の中の方が自分のビジネスに有利
- 引用とかいうルールは儲からないので無視したいんだけど何か問題ある?
という主張でよろしいんでしょうかね。