不動産屋のラノベ読み

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県庁所在地が(不動産屋的に)「絶対的エース」ではない県8選 ~ 東京・福島・茨城・群馬・千葉・三重・滋賀・山口

県庁が置かれていても「圧倒的センター」とは言えない都市もいくつかあります。

saewataru.hatenablog.com

 という記事がありました。
 地元である茨城県の名前が挙がっていたので、「はいはい、つくば市ですよね」と思いながら開いたところ、まんまとつくば市でした。
 当方は水戸っぽ4代目で、愛着もありますが、まあ、つくばにはかなわないですね。おっしゃるとおり、エースではない。
 
 ただ、ですね。
 この記事は人口を基準として「エース」を決めているようなのですが、県の「エース」とはやはり商業活動が盛んである市ではないでしょうか。
 どれほど人口が多くても、夜間人口ばかりで別の市に働きに出ているのであれば、それは「エース」とはいいがたいと思います。
 
 そして、商業活動を見る手っ取り早い指標と言えば、不動産屋的には地価です。
 というわけで、地価で見た「県庁所在地がエースではない県」を挙げてみたいと思います。
 

地価公示の最高価格値が県庁所在地ではない県

 

県庁所在地 最高価格地
福島県 福島市 郡山市
茨城県 水戸市 つくば市
群馬県 前橋市 高崎市
千葉県 千葉市 船橋市
東京都 新宿区 中央区
三重県 津市 四日市市
滋賀県 大津市 草津市
山口県 山口市 下関市

*1
 
 なんか、県じゃないのが一個混じりましたね。
 しかし、たしかに新宿は東京の「エース」とは言えないでしょう、納得の結果です。
 
 その他、人口基準では挙がっていなかった県で地価基準で挙がった県は、千葉県と滋賀県です。
 千葉県千葉市は、船橋市よりも人口で1.5倍ほど勝ってはいますが、そもそも面積も4倍ぐらい大きく、人口密度では船橋市に大きく軍配が上がります。
 浦安市市川市を含んだ商業エリアの存在感は大きく、千葉市は「絶対的エース」とは言い難いのではないかな、と思います。
 滋賀県は、地価を調べた時に「え?草津市なの?」と思ったのですが、ググってみると『琵琶湖や山林の面積を除いた可住地面積人口密度は(3033.6人/km2、2017年10月)、人口集中地区 (DID) 人口密度は約7,090人/km2[1]となり、大津市とほぼ同じである。*2』とあり、へー!となりました。
 どうやら、人口基準でも「絶対的エース」の座が危ういようです。
 
 人口基準で挙がっていた、静岡・長野・鳥取は、地価基準では外れました。
 静岡県は4位まで静岡市で、5位の浜松市は1位の半分以下の地価です。
 鳥取県も7位までを鳥取市が独占、8位にようやく米子市が登場します。
 長野県は、1位は長野市ですが、2位3位が松本市で、地価基準でもたしかに「絶対的エース」とは言えないかもしれません。
 
 その他、人口基準でも地価基準でも名前が挙がらなかった県で、地価基準だと危ういのが、埼玉県です。
 埼玉県は2位が川口市となっており、元々の県庁所在地であるさいたま市浦和区は5位でした。合併で「絶対的エース」の座を守った形でしょうか。
 

人口でも地価でも絶対的エースじゃなかった5県

 
 福島・茨城・群馬・三重・山口という「なんかわかる」県が残りましたね。