- 作者: 日日日,x6suke
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/07/29
- メディア: 文庫
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まあ、あれです。
野梨原花南の「ちょーシリーズ」というラノベがあってですね。
これが、文章はひどいかったんですが、ほんわかコメディ路線ですげえ面白かったんですよ。
一巻だけは。
巻を追うごとにシリアスになって行き、面白くなくなっていきました。そもそも、コメディ路線で作った世界がシリアスに耐えられるはずも無く、どんどんひどいものに。
あとがきで作者が「巻を続けていくためには、人物をもっと描かなくてはならず、シリアスに成らざるを得なかった」みたいなことを書いていました。たぶん、相当苦しんで書いていたはず。
しかし、どうなんだろう、コメディで何巻も引っ張るのは、確かに相当の技術が必要となるんでしょう。それでも、だからと言ってシリアスに逃げるぐらいだったら、未完の作品として放り出した方が、まだ、読者にとっていいと思うんですよね。「ガルディーン」とか「タツモリ家の食卓」みたいに。
で、今回の六さつめなんですが、もう、コメディ路線でしか通用しない世界が出来上がってしまいました。しかしながら、話はシリアス方向へ。
今後の展開に期待します。