だらだらと書きます。
僕は前回のコメント欄では「雑談としてなら使うのはご自由に」とは言ったがその際には行動のよさを決定する指針(規範)が論理的正しさから場への参加者の快・不快になります。つまり論理的「べき」論から開放されてコミュニケーション論に舞台が移ります。カテゴリへのステロタイプに関してはあくまで統計的傾向として語ってる分には僕はいいと思うのですが、それを個人に当てはめて「やっぱり」などと言い出すと不快感を催す人が多いでしょう。
http://fragments.g.hatena.ne.jp/bluesy-k/20070817/p4
仰るとおりだと思います。
もちろん、分かってました。
実際、リアルでこんな話を不用意にしたりしません。
ただ、今回の件は「男性的思考」に対して意見を言っていたわけで、その俎上に乗っている「男性的思考」に対する自分の意見を表明しなければ、参加できないと思います*1。
それで男性的という接頭辞をもって内容を規定されている思考方法をもっている女性がたくさん居ると言うのならそれは男性的でも何でもないということになると思います。
いや、傾向の話なんです。「男性的思考」をする女性がたくさんいても、「男性的思考」をする男性が圧倒的にたくさんいればいいだけでしょ?
「女性的」な男性がいてもいいじゃない?
いや、なんかね、いーじゃないですか、「女性的」な男性がいても。ダメですかね。言葉の定義上許されないですか。そーすると、言葉変えなきゃいけないんですよ。「旧来女性的と呼ばれていた性質」的な男性とか、長いじゃないですか。使いづらいじゃないですか。代替語ができるまで大変じゃないですか。
「女々しい」という言葉も使いたいんですよ。「旧来女々しいと呼ばれていた性質」をみなさん他にどのように表現してるんです?
「婦人」とかいう言葉あるじゃないですか。女偏にハタキですよ。あれは良いんですか? 「フェミニン」はオッケーなの?
つまりは空気嫁
もちろん、「婦人」「フェミニン」はオッケーなんですよ。だって、そんな言葉に属性押し付けの意思を込める人はいないし、そのように受け取る人もいないから。
つまりは、空気を読んで使え、ということですね。これはid:bluesy-kさんからご指摘頂いた通りのことです。
タブーより陳腐化
しかし、そうやって空気を読んで言葉を使わないでいると、その言葉はタブー化していきます。その言葉自身に呪いの力みたいなものがくっついてきて、使用するだけで悪意を伝える言葉になってしまいます。「男性的」「女性的」という言葉をそのようにタブーにすることに、私は強い違和感を覚えます。
ところで、「婦人」が家事をする女性という意味で用いられなくなったのは、「婦人」という言葉をタブーにしたからではなくて、別の意味で多く使われたからです。良い意味で陳腐化したわけです。同じような事を「男性的」「女性的」で起こしたい。
悪い意味で男性的思考
そこで提案。
「旧来男性的と呼ばれていた性質」という意味で使っていますよ、ということを示すために何かしらの形容句をつけてはいかがでしょうか。
私的には「男性的思考」=「論理的であるけれど、周りの人に対する感情的なケアとか共感能力に欠けている思考」といった感じで使う事が多いので、「悪い意味で男性的思考」とか言った方が良いのかもしれません。
いかがでしょうか。
とは言え、それによって傷つく人たちの事を全く考慮に入れていない発言ですので、この提案こそ「悪い意味なので男性的思考」なのかもしれません。まー、あれです、結構なんだかんだ面倒なので、誰かが「男性的」に代わる用語を開発してくれれば、楽でいいんですけどねー。なんというか、男性だからどうしろとか、女性だからああしろとか、そういう縛りが嫌いなんですよ。それだけです。
追記
再言及頂きました。スルーされると思っていたので大変嬉しい。
そうならばなおのこと注意深く言葉遣いを変えていくべきではないかと思います。思考それ自体を直で変えると言うのが理想的ですが、思考は言葉に大きく影響を受けているのでまずは形からです。
http://fragments.g.hatena.ne.jp/bluesy-k/20070818/p2
むーん。そこをあえて使用して言葉の意味を再組成したいし、それこそが真っ直ぐな行為だと思っていたのですが。これは、私の方こそが男女に関して屈折した物があるのかもなー。ちょっと考え直してみたいと思います。
あ、「女々しい」ついてもその通りかと思いました。お付き合い有難うございました。