不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

自由を大事にしない訳ではないが


good2ndの日記 - 自由を大事にしない人の多さに驚く
http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20060923/1158980242


 上記のエントリが、なんというか、仮想敵を切っているみたいな書き方で、何だかどうにも消化不良なので、ツッコミを入れます。

「国旗・国歌を拒否するのは日本を拒否しているのと同じ」「なぜ自分の国を愛せないのか」から、「自分の国の国旗・国歌を敬うのは当り前」までバリエーションがありますが。象徴をその実体と同一視してしまう、という。あるいはそれは自然なことなのかもしれませんけど、「日本が嫌いだから拒否する」という主張ではないはずです。


 これは同意。

君が代が嫌なら別の国歌を提案しろ」とういやつ。やろうとしてる人もいるみたいです。だけど、代案なんて出す必要ないです。単に「歌わない」という選択ができるのだから。


 これも正論。

 式典で君が代を歌うのがそんなにご立派な「マナー」だとは思いませんが、そこは讓るとして。「当たり前のマナーが守れない」とか「わがまま」とか「身勝手」とか。「自由」がこれほど平然と非難されてしまう、これには寒気がしてきます。式を積極的に妨害したなら処分されても当然でしょう。だけど「皆が歌ってるときに歌わない」だけのことを、そこまで「迷惑」と思うなんてね。


 これは違う。相手の価値観は最大限尊重しなければいけないです。相手が「迷惑」だと思うようなら、そういった行為は避けるべきだと思います。でも、まあ、これはお互い様。

 先生のくせにルールを守らないのは子供のためによくない、という人も。だけど今回の事例が言っていることは「不当なルールに従う義務はない」ということです。憲法で保証された自由や教育基本法での「不当な支配の排除」のほうが、ルールとしては上位にあるってことが、理解できていないのではないか。憲法に反するような指導やら命令やらには、従う必要なんかないのです(もちろん今後の裁判では、反してるかどうかが争われるんでしょうが)。ですから「とにかく命令なんだから従え」という人は、一見秩序を大事にしようとしているように見えますが、法の上下関係など無視してしまっているわけです。あるいは、法や政府の通達はすべて正しいはずだと思ってるのか(お上大好きなのか)。


 違う。今回の判決に批判的なブロガー達の意見は、子供の教育のために教師の自由をある程度制限するのは、やむ得ないということです。法の上下関係を無視しているわけではありません。

「スポーツの国際試合などでは、歌うのが当然」

 これと比較しちゃう思考回路には、唖然とする他ありません。スポーツの大会で歌わなかった観客は、処分されるべきなんですかね?


 これは、「スポーツの大会で歌わなかった観客は、処分されるべきではない」という意味では、全くその通り。


 しかし、悩ましいです。
 おそらく、「スポーツの大会で歌わなかった観客は、処分しろ」という意味で記述しているのは少数ではないかと。
 東京だけで401名の教師が訴訟を起こしているのに、スポーツ選手やサポーターから訴訟が起きていないことの不自然を指摘していると思います。教師とスポーツ選手というのは、それ程かけ離れた人種なのでしょうか?

 まぁあれだ、君が貧乏なのは政治が悪いからだよきっと。


 そうだ、早く俺にも3万よこせ(w


20060928追記:

id:good2nd氏の追加エントリを読みました。ほぼ、同感。
問題は、「国旗国歌」教育は教師の自由を制限して行う必要があるものかどうか、というところ?


good2ndの日記 - びっくりしたよもう…
http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20060925/1159151909