サラリーマンなら住宅ローンが借りられるけど、もし今後、職を失ったり、フリーランスとしてやっていく決断とかしたら、借りたくても借りられないよ。リスクばっかり考えてる人は、生活を豊かにする、お金を借りられる機会があるのに何も考えずに逃している。
前回の記事の続きなんですが。
引用した記事に続きがありまして、上記のようなことが書いてありました。
また、こんなブコメも。
住宅ローンについての記事が絶賛炎上しました - ぐりぶろぐレバレッジをかけられない人はかけられないので何を言ってもムダ。一生お小遣いのやりくりをしていればよろしい。
2017/02/20 10:46
こうして読んでみると、「2つのリスク」を混同していることに気づいていないのではないかな、と思いましたので、この記事を書く気になりました。
1000万円のローンを組んでクソの山を買います
あなたのお友達が「1000万円のローンを組んでクソの山を買います」とか言ってたらどう思いますか。
「おい、ちょっと待て。借金してクソの山に1000万円つっこんでどうするんだ。バカなことはやめろ」と思ったりしませんか?
で、そのように友達に忠告したところ、
「サラリーマンならローンが借りられるけど、もし今後、職を失ったり、フリーランスとしてやっていく決断とかしたら、借りたくても借りられないよ。リスクばっかり考えてる人は、生活を豊かにする、お金を借りられる機会があるのに何も考えずに逃している」
と返ってきたら、どう思うでしょうか。
「ちげーよ! だれがローンの話をしてんだよ! 俺はクソの山の話をしてんだよ!」
そんな感じになりませんか?
ローンのリスクと不動産のリスクは違います
たしかに今は超低金利です。貸してくれるなら喜んで借りた方がいいでしょう。
でも、そのお金を何に使ってもいいというわけではありません。クソの山を買うのはやめた方がいいでしょう。
ローンのリスクは、金利や支払い計画、景気動向などで決まってきます。
そして、ローンで買うモノのリスクは、そのモノの収益性、流動性などで決まってくるわけです。
この2つは別のものですよね。
たしかに今は超低金利です。その割に物価動向は以前ほどのデフレ傾向にありません。特に不動産に関しては値上がり傾向さえありました。住宅ローンのリスクは低いでしょう。
しかし、ローンが低金利であることは、買う物の収益性を担保するわけではありません。
不動産市場がクソの山だとするなら、住宅ローンを借りるべきではありません。
住宅ローンの話をするときは、不動産の話を避けられない。
そういうわけで、
批判的なコメントの多くは
・いきなりマンションの管理費・修繕費の話を持ち出してみたり
・賃貸だと移動が出来ると言ってみたり
・クビになったら返せないだろとか言ってみたり
・年数の経ったマンションの価値下落を突いてみたり
全く論点がずれています。
とおっしゃっているのですけれど、実はズレていないんです。
繰り返しになりますが、不動産市場がクソの山だとするなら、住宅ローンは借りるべきじゃないんです。
だから、不動産市場がクソの山であるかどうか検討をする必要があるんです。
そのためには、今後の不動産市場が上がるか下がるか、不動産を所有することのリスクにはどういう物があるか、不動産の収益性はどうなのか、そういったことを語る必要があるんです。
むしろ、不動産を語らずに住宅ローンの話をしようとするあなたの方がずれているんです。
「超低金利の今、クソの山を買うチャンス!」みたいな意見、おかしいと思いません?
そうそう。
それはそれとして、超低金利の今、アパートを買うチャンスですよ。サラリーマンであれば融資も通りやすいです。
資産家ならともかく、われわれみたいな持たざる層が一発逆転するにはリスクを取るしかないですよ。借りれるうちに不動産投資をするべきです。
興味のある方は是非ご連絡ください。
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*1:まあ正直、こういう人たちがいるから私たちがメシを食っていけるんですけどね。