不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

ハイエナ不動産屋


 これはひどい
 

お願いをするに辺り、『住宅ローンが払えなくなってしまった、裁判所より競売の通知が来てしまったので任意売却で処分をしたい。』と、お願いをしたそうです。
その大手の不動産会社さんで『分かりました。全然問題無いですよ。後はお任せください。』とのことだったので、専任媒介契約をして販売をお願いしたそうです。
そして、昨日、2月14日にお部屋を見に来られた方が購入したいという事になったそうです。契約が次の日曜日、2月17日に行いますとなったそうです。
この方の物件は残債務が3,370万円、そして、購入金額が3,100万円です。
そして、その不動産会社から言われたことは、『日曜日に仲介手数料97万円を用意してください。 残債務と購入金額の差額の270万円は債権者と○○さんの両者で話し合いを付けてください。』だそうです。

住宅ローン滞納カウンセラー@全国任意売却相談室 競売の通知が来たって説明しているのに・・

 
 ひどすぎる。

競売だと、いくらで落札されるかは開札日までわからないが、市場価格より2〜3割低い価格になることもある。そこで仲介者(具体的には不動産会社など)が所有者と債権者の間に入り、なるべく両者に満足のいくような価格でこれを売りさばいてくれる

http://allabout.co.jp/glossary/g_estate/w001953.htm

 上記の通り、不動産屋が銀行と債務者の間に入って調整するのが、任意売却なんです。「契約するから抹消書類もらって来い」なんて売主に言うなんてありえない。
 
 もっと、ありえないのは以下のやり方。
 

そこで、もう日曜日に契約が決まっているので専任媒介契約の解約は出来ないとかなりキツク言われ、そして押し切られたそうです。
そして、住宅ローンの返済ができなくなっているこの依頼者に、日曜日に仲介手数料の約100万円を用意してくださいと言われたそうです。
オマケに、決済の日までに残債務を清算して抵当権を外して欲しい。 そのお金はサラ金から借れば良いと言われたらしい。
弁護士を紹介するから、自己破産をすれば綺麗サッパリ借金が清算できるので、任意売却などという残った債務をいつまでも払い続ける方法より楽だと説得をされたとのこと。

住宅ローン滞納カウンセラー@全国任意売却相談室 専任媒介契約が解約できませんでした!

 
 ありえない。ひどすぎる。
 
 これは、どういう意味か、ひとことで言うと。
「売却するのに380万円かかるから、サラ金から借りて来て。いや、だって、あんたどうせ破産するんでしょ? だったら、返さなくてもいいじゃん。良い弁護士紹介するからさ」
 
 もう、ほんとひどい。
 任意売却っていうのは、銀行を妥協させて債務者を破産から救おうとするものです。もちろん、必ずうまく行くとは限りませんし、任意売却後結局破産するということも良くある話です。でも、最初から破産させに行くなんて、どういうつもりか。自己破産失敗したらどうするのか、サラ金から380万円も借りたら、立ち直るの相当大変ですよ。
 そもそも、「どうせ破産する」とか言うなら、任意売却する必要ないでしょ。
 この不動産屋は、「債務者を煽って、サラ金騙して、しなくてもいい借金させて破産させ、そこから小金をつまもう」としているだけです。
 
 まさに、屍肉にたかるハイエナです。子々孫々まで呪われればいいのに。