不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

金利は不思議か


 そうかなあ。

だけど本当にそんなにみんなが世界のお金全体が毎年数%なり10%なりの利子を受け取れるような世界なのかっていうと、そんなことはなくなってきてるのかもしれない。それが投資先がないってことであって、「世界的な金余り」の実態なんだろう。金余りってきくと何だか大金持ちが使い道がなくて持て余しているみたいだけども、そういうことじゃなくて「絶対増やさなきゃいけない金を預かっている人が金の貸し先がなくて困っている」って感じ。
 
金が余っていると多分本来はインフレになるっていうか物価が上昇するのが当然なんだろうなあ。そして実際に余ったファンドの金が石油だのレアメタルだの穀物だのなんだかそういうものに急激に向かっていて、物価の上昇が起きているみたいなね。

http://d.hatena.ne.jp/strange/20080108#p2


 そうかなあ、レアメタルも石油も穀物も「需要が高くなったから高騰した」という単純な理解で良いような気がします。
 まあ、実態を言えば、需要を予測したファンドデリバティブを買ってるということだから、ファンドの金が流れ込んできてることには違いないんだけど、それはやはり需要が高まっていることが背景にあるのは間違いないと思います。
 昔はITバブルなんてこともあったし、ちょっと前までアメリカの住宅産業にはお金が流れ込んでましたし、原料だけの話じゃなくて裁定機会があればサービスも高騰させますよ。


 今の世界経済にインフレ懸念があるというのは理解できるけど、「高金利」→「投資先がなくてお金が余る」→「インフレ」ってのは違う気がします。じゃあ、金利下げたら物価下がるのかっていうと、そうではないでしょ?

でも金余りの状態で、絶対に毎年利益を出さなきゃいけない人がいて、その金が会社のような分かりやすい経済活動ではなくて、食料や原料にまわっちゃうと資本主義もうまくいかないよなあ。でもそのファンドや銀行の人って「あらゆる手段で」金を増やさなきゃいけないので仕方がない面もあると思う。


 そうかなあ。「食料や原料にマネーがまわると資本主義はうまくいかない」というのは理解しがたいなあ。
 結局、食料や原料にまわった余剰なマネーっていうのは、食料や原料に再投資されるわけで、生産量の増大と効率化がおこって、需要に追いついたあたりで収益逓減してファンドマネーは去っていくわけで。結果、効率の良い食糧生産・原料生産が手に入ればオッケーじゃないでしょうか。
 もちろん、バブリーなことになれば却ってその産業を壊滅させかねなくて、そうなった場合食料・原料の場合は悲惨なことになるわけですけど、それはまた別の話だろうなー、と。


 日本のバブルなんかは、土地や株にマネーが流れてしまって、終わったあとにあまり投資成果も見られなかった、みたいな印象があるんですけど。
 一方、アメリカのITバブルは技術に投資が行われたおかげで、その成果物みたいなものが例えばインドなんかにも感じられたりして、いや、あれはまあ終息のさせ方が上手かったのかもしれないけど。


 いや、まあ、先のことはもちろん分かりませんけど。でも、そんなに悲観しなくてもいいんじゃないですか?