不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

ネットウヨクの人と分かり合えない最大の理由は戦後教育じゃないといいなあ


日本が特定アジアと分かり合えない最大の理由は宗教観である。|おはら汁(緊急避難場所)
http://ameblo.jp/oharan/entry-10027327199.html

日本の歴史を振り返って考えると、『絶対に交われない相手』 『理解不能な天敵』 が存在する。

それは間違いなく中国と、長くその属国であった朝鮮半島である。


 いきなり断言。当然、その後根拠が挙げられることを期待するのですが、

オレ様も韓国の 『日本は韓国のコピー』 『中国が親で韓国(朝鮮)が兄で日本は弟』 という認識に対して、アジア諸国の一通りの通史を読みかじった程度のレベルではあるがこう反論する。


 と、いきなり違う話に。まあ、たぶん、結論を前置してこれからゆるゆると説明するのだろうと思って読んでいきますと、

1.日本は聖徳太子の時代に、すでに独立国家として中国と対等に渡り合おうとしていた。

2.足利義満という 『負のサプライズ的人物』 や、アメリカ軍による占領はあったが、それを除けば日本は有史以来 『独立国家』 の立場を守り通している。(足利義満のヤバさは各自ググれ)

3.日本には数えたらキリがないほどのオリジナル文化が残っているが、朝鮮半島にはそれがない。何故なら中国と一体化しようとするあまり、『中国にない物は下等な物』 とみなし、自らの手で全て破壊し尽してしまったからだ。

4.日本は宗教にしても文化にしても、大陸や半島から伝わったものを鵜呑みにしたことは一度もない。必ず日本人の感覚にフィットする形に作り変え、結果として原形とは全くの別物にしてしまった。


 ああ、うん、まあ、大体同意できますけど、特アの話なのに韓国のコトばかりで、中国様の話はどこへ?
 ちょっと、日本人に心地よい言説なので、なんというか、戦後教育を受けてきた世代としては「いやあ、わが国なんて大したことないですよ」と謙譲の心を発揮したくなります。ああ、これも日教組の洗脳か。だれかディプログラミングしてくれ。

・4について

実はこれが日本と特定アジアがいつまで経っても分かり合えない最大の理由だと思われる。特に 『宗教』 に関しての行き違いが致命的だ。


 論理構造破綻してるでしょ。
 韓国に対する反論してないで、ここから始めれば良かったのに。つか、『最大の理由』ということは、日本が古代から独立国家たらんとしていた事も『絶対に交われない相手』 『理解不能な天敵』が中国韓国である理由なのかな?

だが中国などはこの日本人独自の感覚が理解できない。なぜならヤツらには自分達の手元にある 『原形』 しか見えていないのだ。それが日本に渡った後にどのように変化したかという 『最も大事なポイント』 が理解できないから、自分達の知っている 『原形』 を元に考え、そこから導き出された結論を日本に押し付けてくるのである。

「日本にも同じ物があるだろう!なのになぜ分からないんだ?」 と。

これが中国および特定アジアとの行き違いの最大の要因だと思う。


 ああ、これは納得できるかも。
 ほんとに、この辺から始めてくれれば良かったのですけれど。

例えば中国の思想では、死んだ後でも生前の罪を罰せられたり、恨みのある相手を辱めたりする。具体例を挙げると、死者の墓を暴いて、死体を運び出して、公衆の面前で鞭を打ったりするわけだ。


 伍子胥のことだよねえ。
 これを『思想』と呼んじゃう辺り、ちょっと落ち着いたほうが良いかな、という風に思うのですよ。
 史書に記述があるぐらいの事件なのだから、当然、当時の人たちにとっても印象深い出来事だったわけです。大体、申包胥に文句つけられて、何だかゴニョゴニョ言い訳したんじゃなかったんでしたっけ*1? 『思想』なら言い訳しないでしょ。

例えば日中戦争の際に、日本軍が妊婦を捕まえて腹を割いて胎児を取り出したとか、張り付けにして女性の陰部に焼いた鉄棒を突っこんだとか、なんか色々とあるじゃん?日本人なら聞いてて吐き気をもよおすような猟奇的な話がさぁ。


でもそれって日本人の思想には無いんだよ。0じゃないかもしれないけど、あの当時の日本人の思想から考えると、『無い』 と断言していいレベルなんだわ。


 そりゃ日本の『思想』にはないでしょうけど、特アも『思想』をもって拷問していたわけではないと思うが。
 それで日本には拷問がなかったと断言できるのかな?
 少なくとも、近世以前に日本に拷問がなかったということは、まずあり得ないのではないかと思うのだけど*2、それを維新の向こう側に全て捨て去ってしまったと、そういうこと?
 一部の変質者が権力握っちゃった可能性は無視?

あのね、さっき説明した中国人の死者への扱いを思い出して欲しいんだけど、中国の思想で言うと死んだ後でも罪は消えないのよ。


 日本にも地獄ってあるんじゃなかったでしたっけ? あれは中国からきたのかな?

生前の罪は罪としてナシになるわけじゃないけど、死んでしまえば 『八百万の神の一人』 になる…、言い換えると 『死んだらみんな自然の一部』 ってのが日本人の宗教観なんだわ。


 うん。これは判るような気がする。

だから 「日本人は特定アジアに悪いことをした人間を供養し続けている!まったく反省していない!」 となってしまうんだ。

なぜかというと、ヤツらにとっちゃ悪人ってのは絶対に祀られることのない存在だから、それを供養している靖国神社は 『日本が戦争を反省していない証拠』 にしか見えないのよ。


 ああ、それは、そうかも。


 ただ、そうすると、文化的宗教的背景さえあれば、アメリカで原爆投下何周年記念パーティとか盛大にやられても、へらへら笑ってなきゃイカンのでしょうか? 
 なんかちょっとヤだな。一言いいたくなるかも。





 で、つまり、まとめると、荒井氏の言いたいことはこうなんでしょうか?
「中国韓国は距離的に近い国だから文化的宗教的背景も似ているように錯覚しがちだが、キリスト教圏やイスラム教圏と同じぐらい差異があると考えて付き合え」


 これなら納得いきますね。それでも『絶対に交われない相手』 『理解不能な天敵』である根拠にはならない訳ですが。
 できれば、追記を期待したい。






 で、左傾している私が、ネットウヨクの人たちと分かり合えない最大の理由は『熱狂』であるような気がします。
 これほど1つの事を信じ切って断言するような『熱狂』は、ちょっと退いてしまう。
「他にも考え方があるんじゃないか?」とか相対化して考えてしまう。
 言っている事をよく読むと納得できる点もあるのに、なんというか、すごい違和感。これも戦後教育の悪影響なのでしょうか?

*1:うろ覚えで書いてます。間違ってるかも

*2:根拠はないが