私はメシを食うように人を馬鹿にする人なんですが。
なぜひとをばかにするんだろう、と思う。ぼくも心の中でついそういうことを思ってしまうことがあるし、気持ちはわかる。でもなぜ、それを言ってしまうのか。書いてしまうのか。
http://d.hatena.ne.jp/wasbinich/20090429/p2
人を馬鹿にするのは、気持ちがいいんですね。もちろん、人を馬鹿にしなくても死にはしないですが、「侮蔑断ち」はたぶんしんどい。そういう人種です、私。
もちろん、それは良くないことだと思っていますので、なるべくしないようにしてます。あるいは、正論にこっそり侮蔑を混ぜ込んだりとか、皮肉を言ったりとかします。また、それを無意識的にやったりもします。私の性格を「陰険」「いやみ」と評した人は、片手では納まらないぐらいいますね。
で、私みたいな人種は世にあふれてるんだと思います。世の中には「侮蔑」が好きで、やめられなくて、人を攻撃して、そして「ああ、俺カッコ悪いな」と悩んでる人はたくさんいると思うのです。私は自分を平凡な人間だと思っていますので、むしろそういう人が多数派なんだと思っています。
ぼくからみてとても頭のよさそうな人がそういうことをしている。だから、なにか意図があってやっているのかもしれないと思う。それがぼくにはわからない。わからないから、そういうのをみるとなんともいえない気持ちになる。かなしいようなつらいような、なんともいえない気持ち。
http://d.hatena.ne.jp/wasbinich/20090429/p2
ライオンを友達に持つヒツジがいたら、こう思うのかもしれませんね。「そんなに強いのに、どうして肉を食べるのだろう。かなしい」
でも、そのライオンはいつもはらぺこで、どうしてもガマンできなくて肉をがぶりとかじってるのかもしれません。そして、「ああ、また肉を食べてしまった。木の実だけ食べて生きていければどれだけ穏やかなことだろう、それにしても肉は美味いなあ」と悩んでいるかもしれません。「たんぽぽに生まれ変わったら愛してもらえるかなあ」と思ってるかもしれません。
どうしたら、ライオンは幸せになれるのでしょうか。一生悩みながら生きていく宿命なのでしょうか。それとも、やせ衰え、牙や爪を失っても、尊い「草食ライオン」となることが幸せなんでしょうか。
私には分かりません。
ただ、せめてヒツジさんには、どうか一生血肉の味を覚えずに生きていって欲しい、そう願うばかりです。
でも、本当はヒツジなんていなくて、「自分をヒツジだと思い込んでるライオン」がいるだけかもね。その口元についてる赤いものは、ほんとに木の実かな?
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