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不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

はてなは言論を弾圧するか

その他

 
 ↓ひょっとして、小倉さんがつっこみをいれているのは、私に対してではないのかもですが*1
 

OguraHideo ↓炎上しやすい仕組みを採用しているのは梅田さんを含むはてなの役員会の意向ですね。その上で,炎上がいやなら政治を語るなという,言論プラットフォーム企業としては致命的な発言をして平気な顔をしているわけで。
Lhankor_Mhy それは違う。望夫の意志で炎上させるわけではないからだ。個人の表現の自由の発露が衝突することによって炎上するのだ。社会と、社会を構成する個体の集合とを、区別できていないのではないか。

はてなブックマーク - la_causette: 中国共産党と梅田望夫さんが考える表現の自由

 
 もともとのエントリはこちら。
 

「政治や宗教の話をしなければ制裁が加えられることはない」という現状を,「制裁が加えられるのがいやであれば政治や宗教の話をしなければ良いだけなので,何の問題もない」と考えるのが,おそらく中国共産党梅田望夫さんなのでしょう。
 
まあ,制裁の主体が国か私人か,そのこととの関係で制裁のレベルがどの程度のものであるのかに違いはあるにしても,です。

中国共産党と梅田望夫さんが考える表現の自由: la_causette

 
 で、それに対して「制裁のレベルとかそういう問題じゃないよ」という反論をブクマして(たぶん)再反論を受けたのは、前掲の通りです。
 そういうわけで、反論します。
 

言論の自由のそもそも論

 そもそも論から入りますが、言論の自由とは、なんのためにあるのでしょうか。
 
 多種多様な言論が存在する事が、人間にとって理想です*2
 言論とはミームですから、ある程度の量がミームプールに存在しないと失われてしまいます。権力を持ったAという言論が「Bという言論を失くしてしまおう」という意志の元に弾圧を行うと、Bは失われてしまうことになります。そして、Bが失われることによってAの権力が強化されるような事があれば、次にまた別の言論が失われることがあるでしょう。これは言論の多様性を失わせます。
 つまり、言論の多様性を保つために、言論の自由を守るべきなのです。
 
 一方で、言論とはミームですから、淘汰圧がかかります。認知の範囲では言論を用いるのは人類だけですので、人類にとって価値のある*3ものが生き残る方向に淘汰圧がかかるでしょう。これは言論の多様性を失わせるかどうかについて不明ですが、淘汰圧を取り除くことによって多様性が増すかどうかも不明ですので、淘汰圧をかけた方が人類にとって良いでしょう。
 つまり、議論による言論の淘汰は行うべきです。
 

引用記事の前後について

 小倉さんの引用を再引用してみます。

これはやらない方がいい,ということをわきまえていれば炎上は起きない。そういった情報をもっとみんなで共有するといいんじゃないか。例えば政治について語る,イデオロギー,宗教について語る,アイドルをけなす,つまり誰かが信奉している人を批判するとか。そういうことをしちゃいけいないというわけじゃなく,そういうことをする自由はあるんだけど,やるのなら覚悟したほうがいい。

 
 これは、前後が抜けています。
 前後を加えて再引用します。

 自分が書いたものに対して批判されると,誰でもドキッとする。僕はプロとしてものを書いていて,批判が存在することを前提としていますから,ドキッとするぐらいなんだけど,アマチュアの人だと,それでやめちゃう,けっこうナイーブな人がいたりする。

 でもなにがしかの専門領域について書くのであれば,若干の批判はあっても,炎上なんてことは起こらない。何回かちゃんとやりとりをしていると,むしろ仲良くなれる,そういうものだと思うんですよ。

 これはやらない方がいい,ということをわきまえていれば炎上は起きない。そういった情報をもっとみんなで共有するといいんじゃないか。例えば政治について語る,イデオロギー,宗教について語る,アイドルをけなす,つまり誰かが信奉している人を批判するとか。そういうことをしちゃいけいないというわけじゃなく,そういうことをする自由はあるんだけど,やるのなら覚悟したほうがいい。覚悟して戦う強さを自分が持っていると思えば,書けばいい。そうではなく自分が傷つきたくない,批判されたくないという人は,今言ったようないくつかのテーマを避けて,自分の好きなことや専門性,読んだ本の感想やごく普通の日記を書けば,僕は炎上というのはほとんどないと感じています。

 
 梅田さんが何を言わんとしているか、明らかですね。「批判されたくない人のために、『批判されそうなテーマのガイドライン』を作ってもいいかも」ということです。
 

はてなは言論を弾圧するか

 ここまで来れば、結論は明らかだと思うのですが、一応。

炎上しやすい仕組みを採用している

「炎上しやすい仕組み」は言論を弾圧しません。圧力はかかりますが、それは淘汰圧です。

炎上がいやなら政治を語るな

 梅田さんは、そのようには言っていません。「批判されたくない人のために、『批判されそうなテーマのガイドライン』を作ってもいいかも」ということです。その中で「例えば政治」と言っています。あくまで「例えば」です。私に言わせれば「政治」なんかより「無断リンク禁止」の方がよっぽどブラックリスト入りだと思います。
 
 以上より「言論プラットフォーム企業としては致命的な発言」とはいえないと思います。
 つか、家族間コミュニケーションでさえ時には炎上するのですから、まったく炎上しないWEBなんて逆に強力にコントロールされていないとあり得ないわけで。たぶん気持ち悪くて、すぐに田沼が恋しくなりそうです。
 
 
 
 ところで、ブクマしたときには知らなかったのですが、小倉さんはWEBの匿名について異論を述べてらっしゃるのですね。そういった背景を理解しないと議論にならないようでしたら、読み流していただければ幸いです。

*1:そしてこのブックマーカーが小倉さんである保証はないのですが

*2:もし、このご意見にご同意いただけない場合、全く話が噛み合わなくなるのですが

*3:この価値とは何か、という議論は置くことにします