もう、中抜きされるのは覚悟で行くしかないでしょう。
仲介手数料を節約するために、売り主を謄本から割り出し、仲介会社を通さない客が増えてきている。売り主も仲介手数料を支払わなくてもよいので、そのような客を歓迎するのだそうです。仲介手数料は売買金額の約3%なので、賃貸ならともかく分譲となると仲介手数料も多額となることから、そのような客が増えること自体は自然なことだと思います。
不動産情報とマッシュアップができない理由 | Blog.Ikubon.com
つまり、場所が特定されるということは仲介会社にとっては致命傷になるということ。GoogleMapといった地図と飲食店情報や宿泊予約のマッシュアップしたサイトはたくさんみかけますが、不動産情報はあまりみかけません。今の不動産流通は仲介会社を通さないと売買できないというのが現実なので、自らの首を絞めるような情報を公開することはないと。
まあ、その社長さんの言うこともごもっともなんですけど。
ウチの会社では、googlemapAPI上に場所を正確に載せてます。理由は大きくひとつ。
場所を隠しても、抜こうとする客にはどうせ抜かれるから
例えば、私もライバル会社に偽名・捨てメルアドで問い合わせて物件資料を取り寄せ、売主に直接当たったりした事があります*1。「メールじゃ資料を出せません。FAX番号を下さい」という会社もありますが、D-FAX使えば良いだけですし。
また、「ご連絡先とお名前を頂かないと、資料送れないんですよ」とやっても、「じゃあ、良いです」と他社へ行かれるだけです。たとえ、ウチの会社が情報を絞ったところで、地域に資料が出回っているような物件であれば、いずれ場所を特定されてしまいます。だったら、全部公開してアクセスを集め、仲介依頼をしてくれるお客様だけを相手に商売した方が効率が良いですよ。
不動産取引というのは仲介のプロがやってもトラブルが付き物です。リスクを減らすために「最終的には業者を通して」という層は必ず残ります。
もっとも、現在の報酬体系は変わっていくのではないかな、とは確かに思いますが。
余談なのですが。
そんなに抜かれるのが嫌なら、専属専任で媒介取れば良いんですよ。あれ、自己発見取引禁止なんだから。オークションとか買取保証とかをエサに使えば、専属取れないこともないでしょうに。
抜かれるのが嫌なのに専属取らないのって。
週一の報告義務が面倒なだけでは?
*1:業界の仁義に反しますが、「もう決まりました」とか嘘をつくんだから仕方ないよねw