不動産屋のラノベ読み

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北村弁護士の応援演説はなぜ熱いか


「マスコミを信用するな」「麻生謀略説は世論操作」「麻生が負けるなら自民の悪口言う」北村弁護士が新宿で応援演説が大人気!!:【2ch】ニュース速報アワーズ


 いやいや、これは熱い。私も体温が上がるのを感じましたよ、麻生さん嫌いじゃないし。
 とても、技術のある良い演説ですね。


 で。
 少し、興奮を醒ます意味も込めて、北村さんの演説を要約してみました。

  • 自民党の派閥は、麻生に対するジェラシーで首相が決めようとしている。
  • 麻生は政治の問題をわかりやすく話せる。
  • お膳立てが全部揃わなければ出ませんと言う候補(福田のことか)は、国民の生活よりも、自分のプライドを優先する。
  • 人気があるから麻生謀略説を流された。(誰が流したかは、述べていない)
  • マスコミは麻生を良く言わないが、信用してはいけない。
  • 麻生は失言が多いが、分かりやすく話しているので仕方がない。


 演説の内容と同じ順に並んでいます。
 文章と演説では、論旨の組み立てが変わってきてしまいますので、順番を筋が通るように並べ直して、さらに要約するとこんな感じ。


『麻生に人気があるので自民党の派閥はジェラシーで首相を決めようとしている。麻生は政治をわかりやすく話せるので、人気がある。そのため多少の失言は仕方がない。どこかのお膳立てが揃わないと出てこれない候補とは大違いだ。あまりに人気があるので、麻生謀略説を流されたし、マスコミも良く言わない。しかし、マスコミを信用してはいけない』


 よく読むと、新しいことは何も言っていないし、具体的なことも何も言っていない。2ちゃんやはてブに書いてありそうな事です。
 しかし。
 それが、あの演説を熱く感じた原因なのではないか、と思います。
 聴衆が日頃から心の中で考えている事を、できればちょっと世間では大きな声では言えない様な「下品」な事を、代弁し昇華して「大義」に変換してやるような、そういう演説を私たちは求めているのかもしれません。


 だから、まあ、↓このぐらいのスタンスでちょうど良いのかもしれませんよ。

『巧言令色鮮矣仁。』というのはどういうことですか。本来難しいはずの話を誰にでも分かるように語る。いかにも耳障りのいいカッコいいことを言う。それはどういう人間なんだ。分かりやすくヒロイックに語る人間には二種類いる。頭のいいナルシストか、頭のいい詐欺師だ。聞き手に気持ちのいいことを語って聞き手を酔わせて、そこから利益を得ようとする人なんだよ。

熱く語る人間を私は信用しない - こころはどこにゆくのか?