不動産屋のラノベ読み

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「日の丸・君が代」裁判とスコープス裁判の類似


「国旗・国歌」義務付けの都教委の通達を違憲とする東京地裁の判決を支持します。


 以下、論拠。


asahi.com朝日新聞今日の朝刊-社説
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

 都教委は都立高校の校長らに対し、卒業式などで教職員を国旗に向かって起立させ、国歌を斉唱させよと命じた。処分を振りかざして起立させ、斉唱させるのは、思想・良心の自由を侵害して違憲であり、「不当な支配」に当たる。それが判決の論理だ。

進化論裁判 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96%E8%A3%81%E5%88%A4#.E3.82.A2.E3.83.BC.E3.82.AB.E3.83.B3.E3.82.BD.E3.83.BC.E5.B7.9E.E5.8F.8D.E9.80.B2.E5.8C.96.E8.AB.96.E6.B3.95.E8.A3.81.E5.88.A4.EF.BC.881968.E5.B9.B4.EF.BC.89

さらには1968年のアーカンソー州の公立学校における進化論教育を禁止した法律に対する裁判(Epperson v. Arkansas)において、聖書に一致しないという理由で進化論を教授することを禁止することは、特定の理論を抹消しようとする試みであり、合衆国憲法修正第1条(表現の自由や信教の自由などをあつかっている)に違反するとする、初の連邦最高裁判所の判断を引き出すことに成功するのである。


 状況が良く似ています。

  • 「聖書に一致しない」という文化的背景 → 進化論を教えてはいけない。
  • 「人間として国旗・国歌に敬意を表するのは法律以前の問題」という文化的背景 → 「国旗・国歌」義務付け


 進化論と創造論を教育する中で大事なことは、何故二つの理論がありどのように対立しているか理解することだと思います。
 同じように「国旗・国歌」問題は、何故反対する人がいるのか、何故強制したい人がいるのかを考えさせるべきです。義務付ける事は「日の丸・君が代」が「国旗・国歌」であることを理解させることには繋がりません。
 つまり、この裁判を起こした教師達は同時に、何故国旗掲揚の時起立したくないのか、何故裁判を起こしたのか、を生徒達に反対意見も併せて説明するべきです。


 ところで、創造論裁判にスコープス裁判というものがありまして、先のwikipediaには以下のような記述があります。

ACLUは進化論教育を禁じる法律を裁判にもっていくために、進化論を実際に公立学校で教えて逮捕される志願者を広告で募集した。そして実際に教育の場で進化論を教えたとして逮捕されたのがテネシー州デイトンの理科と体育の教師ジョン・スコープスだった。


 この辺りも、今回の裁判に類似したものを感じます。