不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

性的価値をどこに置くか


喪男道 カスみてぇなトラバ送りやがって・・・
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 私、非モテ界隈の議論は興味が無かったのですが、覚悟氏の論は実に良いですね。思わず4ヶ月分ぐらいまとめ読みしました。
 烏蛇ノートhttp://d.hatena.ne.jp/crowserpent/のcrowserpent氏との議論は、特に良いです。
 以下に、ざっと流れを。

 非モテを自称するヘテロ男性の中には、「異性との接点が少ない」ことを嘆く人が少なくありません。そういう人にとって、異性の友人が増えることは「異性との接点」を持つ機会を増やすことにも繋がります。直接の友人と恋愛関係になることはなくても、例えば「友人の友人」と恋愛関係になるのは珍しい話ではないでしょう。

「女友達が〜」だの、「女性を異性として意識しないで〜」とか
そんな馬鹿げた寝言をホザいている連中はまず最初に、
「ご立派な思想を持っている筈の自分がなぜモテないのか?」を考えるべき。

氏の「批判」の不思議なところは、「モテること」「恋愛できること」を至上命題にしている点なんですよ。私は「モテること、恋愛できることはいいことだ」という前提で話していないので、「モテていない」と言われても「はぁ、そうですがそれが何か?」としか言いようがないんですね。

私が興味のある議論は唯一つ。
「漫然と女友達を作る事が(セックスを含めた)モテる為の決定打となるのか?」

この議論に対して私は「否」として、
「目的に至れない女友達は早々に見切って投資を止めるべき」
という結論を出した。


(中略)


当然ながらこちらはそれに対する返答として、
「モテるという目的達成においての女友達を持つ事の決定的メリット」や
はてな非モテ達に対する揚げ足取りへの否定とその根拠」を期待したのです。
にも拘らず、帰ってきた答えは「なぜモテなければならないのか?」
という議題そのものへの否定だけ。


 覚悟氏の論は隙がないですが、しかし見落としている部分があるかと思います。


 基本的に男性が女性に求める物は「愛情のある性行為の唯一対象としての承認」であることは、議論はないかと思います。*1
 しかし、それ以前に女性には性的な部分に商品価値があります。性行為はもちろんなのですが、例えば「一緒に食事・飲酒・会話などをする」ことにも商品価値があるのは、キャバクラなどの例を見れば明らかです。
 簡単に言えば、男性は「かわいい女の子と話をするのは楽しい」のです。そして、それに対してコストを支払っても良いと考える人たちがおり、しかも多数派であろう、ということです。


 例えて言うならば。
 うなぎを食べに行ったら値段が高く、とても手が出せなかったときに「じゃあ、別のとこで食べるからいい」という人種と「じゃあ、ごはんにタレだけ下さい」という人種の差でしょう。


「女友達を作ることは良いこと」という人々にとっては、

  • ローコストで女性と会話が出来る
  • 確率は低いが、恋愛に発展するかも

 という両面戦略であり、性的な利得として「女性と会話することの快楽」を高く評価できるなら、実にお得な戦略であるわけです。

*1:この場合の「女性」とは、性が変化するとその人物との関係性が変化する部分を差す