不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

「狂乱家族六さつめ」読んだ。

狂乱家族日記 六さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 六さつめ (ファミ通文庫)


 まあ、あれです。
 野梨原花南の「ちょーシリーズ」というラノベがあってですね。
 これが、文章はひどいかったんですが、ほんわかコメディ路線ですげえ面白かったんですよ。


 一巻だけは。


 巻を追うごとにシリアスになって行き、面白くなくなっていきました。そもそも、コメディ路線で作った世界がシリアスに耐えられるはずも無く、どんどんひどいものに。

 あとがきで作者が「巻を続けていくためには、人物をもっと描かなくてはならず、シリアスに成らざるを得なかった」みたいなことを書いていました。たぶん、相当苦しんで書いていたはず。


 しかし、どうなんだろう、コメディで何巻も引っ張るのは、確かに相当の技術が必要となるんでしょう。それでも、だからと言ってシリアスに逃げるぐらいだったら、未完の作品として放り出した方が、まだ、読者にとっていいと思うんですよね。「ガルディーン」とか「タツモリ家の食卓」みたいに。


 で、今回の六さつめなんですが、もう、コメディ路線でしか通用しない世界が出来上がってしまいました。しかしながら、話はシリアス方向へ。
 今後の展開に期待します。