不動産屋のラノベ読み

不動産売買営業だけどガチガチの賃貸派の人のブログ

【2018年上期好きラノ】投票します。

lightnovel.jp
 なんとなく目についたので。
 それにしても、新刊読んでないなあ……
 
 

 上期ベストはこれ。
 
 なんだこれ、「かわいい女子高生が家でご飯を作って待っててくれたらいいなあ」みたいなおっさんの妄想を書いただけじゃん。
 そう思いながら読み進めていたんですが、いや、それだけじゃなかった。
「自分の正しいと思ったことをして、それを評価されたい」というおっさんの願望まで満たしてくれてる。すげえ。なんだこれ。
 おっさん限定で絶賛おすすめです。
 女性は読んではいけないです。おっさんの妄想読んでも気持ち悪いだけでしょ。
【18上期ラノベ投票/9784041064757】
  地元びいき入ってますが、2番目。
 
 コミュ障女子が、よそ者のメガネ男子医師と、いろいろがんばる話。
 タイトル「大洗おもてなし会議」はタイトル詐欺です。地元の商工会とかが額を集めて唸ってるような字面ですが、参加者は上記の二人。実質デートじゃないですか。
 絶対タイトルつけ間違ってると思う。もう少しかっこつけるべき。
  
 過疎っていく地元と、東日本大震災津波被害と、屈折した地元愛と、コミュ障である自分への苛立ちと、みたいな話です。
 でも、安心してください。テーマは重めですが、お話は軽く、ハッピーエンドです。
 現実はそんなに都合よくはいかないけど、お話の中ぐらいはハッピーエンドがいいですよね。
  
 私も大洗に親戚がいるなど、プライベートでも仕事でも大洗に行くことがあるので、ニヤッとするシーンもいくつかありました。ガルパンについても触れられていますが、商標の関係なのか、名前は伏せられていました。わたしの故郷である水戸市も、「龍のひげ」「薬王院」なんかが登場してしました。
 大洗といえば、アクアワールド、まいわい市場、(故)大洗リゾートアウトレットモールだと思うのですが、この辺の話題が出なかったのはなんかあるのかな。
 茨城に縁のある人に特におすすめ。逆に、素朴な話が嫌いな人には向いていないです。
【18上期ラノベ投票/9784839965105】
  なんか賞取ったらしいけど、納得。
 文体には議論のあるところでしょうけれど、いわゆる「なろう系」に近い転生ものの変奏としてよくできてると思います。
 ただ、まあ、文体のせいでちょっと盛り上がりに欠けたというか、ま、でもこれが味なわけで、うん。
【18上期ラノベ投票/9784048936118】
 
紅霞後宮物語 第八幕 (富士見L文庫)

紅霞後宮物語 第八幕 (富士見L文庫)

 相変わらず面白いんだけど、この巻はほんと読むのつらかったです。
 ここまで読むのがしんどいラノベは、ダブルブリッド以来かもしれない。面白いんだけど。
 吐きそう。
【18上期ラノベ投票/9784040727486】
  表紙にだまされないように。杉原先生の作品ですよ。
 ほんと、主人公を二律背反な状況に追い込むの好きだよねえ。
  
 ところで。
 やっぱりレオ・アッティール伝は打ち切りなんでしょうか……?
 これだけ面白い作品書いてる杉原先生が打ち切り連発されるの、全然納得できないんですが。
【18上期ラノベ投票/9784048938310】
 \神に祈りを!/
 いや、2部4巻以来で泣かされました。
【18上期ラノベ投票/9784864726863】
  若干、「泣かせにかかってるな」みたいなあざとさを感じるものの、切なくていいです。
【18上期ラノベ投票/9784040725871】
 
悲終伝 (講談社ノベルス)

悲終伝 (講談社ノベルス)

 そんな終わり方なのかよ!
 評価に悩む作品ですが、悲鳴伝西尾維新のベストだと思うし、結構好きなシリーズなんだよなあ……
【18上期ラノベ投票/9784062991193】
 
 
 

記事をパクるマネーフィードに対抗するスクリプトを作成しました。


 
 
 
 マネーフィード、という他人のブログの記事を無断転載しているサイトがあります。
 id:A-BOUTさんに教えていただいて始めて知ったのですが、当ブログも被害にあっていました。
trick4pc.com

 はてなブログのようなRSSを全文投稿するブログは簡単に記事を取得できますので、人力ではなく自動化してあるんだと思います。
 
 というわけで、自動化してあるなら簡単にハックできるなと思い、そのようなスクリプトを書きましたところ上手くいきましたので共有いたします。
 

<script>if (location.host=='trick4pc.com') location.href='http://realtor-readyabooks.hatenablog.com/search?q='+encodeURIComponent(document.querySelector('#single_title h2').textContent);</script>

 ↑これを、ブログ記事の最初のほうに入れてください。
 あ、ドメインは自分のに変えてくださいね。
 動作サンプルは、こちら。
trick4pc.com
 javascriptでそのページのタイトル文のブログ内検索に移動をさせるものです。
 大したことはしていないので、はてなブログ以外でも、少し手を加えれば使えると思います。
 
 
 
 もちろん、この程度のスクリプトなので、あちらが気づいたら対策を取られると思います。
 また、ブログ記事に直接書かなくてはいけない(デザイン設定などではRSSなどに反映しない)ので、いちいち面倒です。
 
 こんな反撃方法もあります。
 以下の手順です。

  1. クソ記事を書きます。
  2. マネーフィードに取り込まれたことを確認し、クソ記事を消します。
  3. すぐにゴミ箱から記事を復元します。
  4. すると、マネーフィードでは同じ記事が複製されているので、また記事を消しゴミ箱から復元し……を繰り返します。
  5. マネーフィードがクソ記事でまみれます。

 いかがでしょうか。
 
 
 

追記

 なんだか、私のブログのフィードを読まなくなってるかも?
 
 

マネーフィードというサイトがどんな感じで記事をパクるのかテストする記事

不動産の話を書くとパクられるのかな?
trick4pc.com
f:id:Lhankor_Mhy:20180625210720p:plain

わかったこと

  • script要素を読み込む
  • 記事を削除しても残る
  • 本文の編集を反映する

仲介手数料値引き競争をすると → SUUMOが潰れて → 案内屋が登場し → 桶屋が儲かる

 
 こんな記事が話題になっていました。

これを書いたのは理由があって、手数料一律30万の仲介業者を使おうとしたら「もう住○不動産で内見されてるなら無理ですねーあそこは特殊で」と言われたので。要は売主買主双方から手数料を取る両手取引をしたいがためにス○フが囲い込みをしているわけ。そういう買主のみ扱う格安仲介業者がス○フに問い合わせても断られちゃうってこと。

anond.hatelabo.jp

 
 増田の言いたいことをまとめると。

  1. 仲介手数料ディスカウント競争すれば、みんなが得する。
  2. 競争の妨げになる「囲い込み」最悪。
  3. 「両手」禁止すれば、「囲い込み」はなくなる。

 ということです。
 
「両手禁止」と「囲い込み」については、私も過去にいくつか記事を書いてきました。


 今回は、仲介手数料値引き競争が激化するとどうなるか、を予測してみたいと思います。
 
 

仲介手数料値引き競争をすると → ネットの情報が少なくなる

 仲介手数料値引き競争をすると、当然、コストカットをした業者が有利になります。
 不動産業者でコストセンターとなっているのは、不動産情報作成です。SUUMOやHOME'Sなどへのネット掲載料もバカになりませんが、物権調査をし、資料を作成し、収集し、削除をするのにかなりの労力を使っています。
 ネット掲載をしないのはもちろん、できれば、物件資料も持たないのが理想です。
 
「不動産屋の存在意義がなくなるじゃん。そんな自殺行為する奴いるの?」と思うかもしれませんが、実際に「ウチでは案内をしないので、他業者に見せてもらってから来てください」という素敵な業者も存在します。
 つまり、契約書を作るだけの不動産屋です。不動産屋というよりエスクローサービス、と言った方がしっくり来るかもしれません。
 
 もちろん、それはそれでアリな姿なんでしょう。
 ただ、そうなってくると、物件資料を作ってネットに挙げて物件案内をする普通の業者がいなくなりますから、この仕事を誰かがタダでしなくてはいけません
 普通に考えると、売主なんでしょうね。物件を売りたいという人が、写真を取って、役所回りをして法令調査をし、物件資料を作って、SUUMOにお金を払って掲載する。
 もしかしたら、売主お手製の物件資料を持って不動産業者を回り「この物件を売りに出していますのでお客様がいらっしゃいましたらご連絡ください。案内は私たちがしますので」と言うぐらいの営業活動が必要になるかもしれません。
 おそらく間違いなく、物件情報は少なくなるでしょう。同じ物件を5件10件掲載しそれぞれから掲載料を取っていたSUUMOなどの不動産検索サイトは、ビジネスモデルを考え直す必要があるのでは。
 
 
 
 ちなみに、フリーミアム*1の取り組みはGoogleがやって失敗しましたので、あまり期待しないほうがいいでしょう。

 

案内屋、物件情報屋が登場する

 物件情報がクローズになれば、顧客が情報を得ることが難しくなります。当然、情報の非対称性が上がりますから情報自体の価値が上がり、物件を直接取引しなくても商売が成り立つかもしれません。
 不動産屋から仲介業務を取り除いた業者、案内を代行する業者や物件情報を集めて売る業者が出てくるかもしれません。
 
 ここで面白いのは、仲介業務をしない案内屋は現場に行きますから物件に詳しくなり、仲介業務をする不動産屋は物件を見ませんからどんどん疎くなっていく、という点です。
 なんらかの新しいトラブルが発生するかもしれません。
 
 

桶屋が儲かる

 トラブルが多くなってくると、ペット可物件で余計なトラブルを抱えようとする賃貸オーナーが減り、猫が減りますから、ねずみが増え、ねずみが桶をかじるので、桶屋が儲かる可能性が高いです。
 *2
 
 
 

蛇足

 Googleが不動産業界に革命を起こしてくれる、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました

「両手」を禁止すれば全て上手くいく、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました


 似たようなテーマで過去にこんな記事を書いていました。


 
 
 

*1:これも死語化しましたね

*2:ネタです

「持ち家」派は「食べかけのカレー」の価値をもっとアピールした方がいい

 
 
 
 毎度おなじみ、「賃貸vs持ち家」論争です。
 
 今回のネタ元はこちら。
www.mag2.com
 筆者の主張は以下の3つです。

  1. 貸家は大家が利益を取るのだから、買ったほうが得。
  2. 所有していると安心。
  3. 持ち家は資産形成に有利。

 

貸家は大家が利益を取るのだから、買ったほうが得?

またそもそも家賃というのは、家を買うよりも割高に設定されています。家賃というのは、次の数式で算出されます。
 
家の購入費+諸経費+大家の利益=家賃
 
一方、家を買った場合、必要とされるお金は次の通りです。
 
家の購入費+諸経費
 
つまり、大家の利益の分だけ、家を買った方が得なのです。家賃を払っているということは、大家の利益をもずっと払っているという事なのです。

 よく耳にする理論ですね。
 でも、残念ながら、世の中には「業者がやると利益を生むからといって、自分でやった方が得とはならない」ことはたくさんあります。
 
 理屈どおりであれば、以下のことも言えるはずです。

  • ワンルームマンションに住むより、投資用ワンルームマンションを買ったほうが得
  • 分譲マンションは投資に最適なので、大家業の人がどんどん買ってしまう
  • 分譲一戸建てを買って賃貸に出せば、賃料収入でローンを払ってお釣りが来る

 でも、現実はなかなかこうはいかないです。
 
 直近の東京カンテイのマンションPER( https://www.kantei.ne.jp/report/95PER2017_shuto.pdf )によると、都内マンションのPERは平均で24.49倍、つまり平均利回りはだいたい4%です。
 ちょっと計算してみればわかりますが、これじゃ借入をすると利益出ないです。会計上は出るかもしれませんが、キャッシュフローはやばいです。お医者さんとか弁護士さんとか、「ちょっとお金が余ってるんだけど銀行に置いておくのももったいないしマンションでも買うかな」みたいな人が現金買いすれば、利益出るかもですね。
 

所有していると安心?

また“家”を持っている人と持っていない人では、心理的にも大きな違いがあります。“家”を持っている人は、収入が少なくても自分のことを貧乏だとは思わないでしょう。それは、人生を楽しく生きていくうえで非常に大きな要素ではないでしょうか?

 へえ。
 

たとえば、50歳くらいでリストラもしくは肩たたきをされた人がいるとします。この人が、もし家を持っていたなら、そう慌てなくて済みます。ローンが残っていたとしても、退職金で何とかなるでしょう。

 会社をクビになった場合、賃貸よりも、ローンを抱えていた方が安心できる、とのこと。
「家買っちゃったからもう仕事辞められない」みたいなサラリーマンの実感を一蹴する新しいモノの見方ですね。この前向きさは見習いたい。
 

持ち家は資産形成に有利?

持ち家のメリットはそれだけではありません。持家の最大のメリットは「資産形成」だといえます。家賃は払ったお金はすべて出ていくのに対し、持ち家の場合は、払った家の購入費(ローンなど)は、すべて「家」という資産を形成していくことになります。

 先ほども書きましたが、都内新築マンションの平均利回りは4%です。配当のいい株よりちょっと高いぐらいのレベルです。
 

購入時に無理のないローンを組んでいれば、地価が下がったとしても、ほとんど影響を受けることはないのです。いざというときに売却するときに、売却代金が減るというだけの話なのです。

 資産としては減っていますね。
 たとえばですね。「配当利回り4%の株があるから35年のロングで買えよ。いい資産形成になるぞ、その頃には価値が半分になってると思うけど」と言われて、買いますかね?
 

「食べかけのカレー」に価値を見るかどうか

 ただ、以下の指摘は正しいと思います。

しかし、持ち家の場合は、その逆です。長生きすればするほど有利になるのです。ローンを払い終われば、あとは固定資産税だけ払えばいいわけです。だから、老後の生活を考える上では、持ち家の方が圧倒的に有利なわけです。

 現在の日本の不動産市場では、残念ながらローンが終わった住宅はかなり価値を減らしているかと思います。ただ、使用価値は別です。
 
 たとえば、あなたが1000円のカレーを買って半分食べたとします。
 これ、500円で売れるでしょうか? 売れないですよね。もしかしたら、タダでももらってくれる人はいないかもしれないです。
 しかしだからと言って、あなたがカレーを半分食べたところで誰かに「その残り半分100円で買うよ」と言われても、あまり売ろうとは思わないんじゃないでしょうか。
 
「食べかけのカレー」の市場価値は0に近い、でもあなたにとっての使用価値は500円に近い。
 一般に、新品は、市場価値 ≒ 使用価値、中古品は、市場価値 < 使用価値、です。
 あなたが「食べかけのカレー」に価値を見るなら、持ち家はよい選択かもしれません。でも、市場価値を期待してはいけません
 

老後に家を買えばいい

 個人的には、老後に家を買えばいいかと思います。
 
 30歳で子供ができて、35歳で家を買って、55歳で子供が独立し、80歳で死ぬ、という人生を送った時、あなたが家で子供と一緒に暮らす時間は45年の内20年間です。残りの25年間はその分部屋が無駄になります。
 また、家を買う時に、小学校距離なんかを気にすると思いますが、これなんて6年で意味がなくなりますよね。
 高齢化社会において、子育て期は思ったよりも短く、人生の中でも特殊なニーズが発生する時期です。その一過的なニーズを主眼にして家を買い、使用価値を重視して流動性を失うのは、かなり無駄が多いでしょう。
 
 短くて特殊なのですから、賃貸でいいじゃありませんか。
 子育てが終わり、2人になってから部屋数が少なく市場価値の低い、あと30年使えれば十分な家を買う、というライフプランもありだと思いますよ。
 
 
 
 

「批判的=保守的」という若い人たち

 
 
 自分ではまだまだ若いつもりでいたんですが、もうインターネット老人になっていたようです。
 

ある物事に対して、そのプラス面を見て評価するか、マイナス面を見て評価するか、という分け方をしてみるとする。
 
(略)
 
マイナス面だけに注目するのが当たり前になった人たちは、最終的には「何もしないことが最良!」という価値観を支持するようになる。

blog.skky.jp

 批判的であること、イコール、保守的であること、という論はかなり衝撃的です。

肯定から始まる革新

 おっさん達が若い頃は、革新というのは常に現状への批判から始まりました。「小泉改革」とか「大阪維新の会」とか、下のほうから現状をぶっ壊そう、という動きです。
 
 しかし、「批判的=保守的」という若い人たちにとっては、どうやら「批判=革新への批判」ということのようです。
 まず、現状の肯定から始まり、その上で革新も肯定する、そういう人たちが革新派、ということらしいです。
 もちろん、実際に革新を実行する人は、現状に無批判ではないと思います。そのような人は現状を変更する動機に乏しい。
 であるから、大部分の人にとって「誰かが考えた新しいこと」について無批判に「お、それいいね」と支持する、というのが革新であるようです。
 
 つまり彼らにとって、「改革とはお上から下りてくるもの」なのではないでしょうか。
 
「お上」は言い過ぎとしても、すごく頭のいい人とか、とても行動力のある人とか、素晴らしいカリスマ性のある人とか、そういったちょっと雲の上の人たちです。
 すごい人や偉い人の邪魔をしないこと、イコール、革新的であること、というのが若い人たちのスタイルなのではないでしょうか。
 
 これは、現状へのゆるい肯定と、「お上」への強い信頼が必要とされます。
 少し前に話題になった id:kawango の「情報公開不要論」も同様の傾向が見られます。
 
kawango.hatenablog.com

まとめ

  • 日本って結構いい国
  • すごい人が、なんか新しいことを考えてくれるのは、いいこと
  • 批判は、すごい人や偉い人の邪魔になるから、よくない

 
 これが、これからの革新派、ということです。
 
 
 
 え?ノンポリ
 そんな死語を使うから年寄り扱いされるんですよ。
 
 
 

情報公開の必要性について

 

先にぼくの主張の結論を書くと、現状の情報公開制度は本来目指したいメリットは、ほとんど得られない上に、デメリットだけはとても大きいということだ。

kawango.hatenablog.com

情報公開による不正を減らすという目的は、究極的には国民の税金の無駄遣いを減らすということが一番大事だろう。不公平をなくすということは大事だとしても、平等にお金を無駄遣いするというのが目的ではないはずだ。

 
 細かい制度設計のことは置くとして、国を信頼しすぎかな、と思いました。
 

国がいつもあなたと同じ方向を向いているとは限らない

 思考実験をしましょう。
 
 たとえば。
 排他排中的な二つの政策AとBがあったとします。
 排他排中的なので、AとBのどちらかは実行せねばならず、両方を実行することはできません。
 AとBともに、実行されれば国に1兆円の利益があります。
 
 さて、ここで政策Bが実行されることになりました。
 ところが、政策Bではid:kawangoを殺すことが前提となっていました。
 そして、政策Aでは私、id:Lhankor_Mhyを殺すことが前提です。
 そしてどうやら、id:Lhankor_Mhyが不正な手段を持って政治に働きかけ、政策Bが採用されたようです。
 この不正を調査するには1億円がかかります。
 
 この調査が必要であるかどうか、国が判断するのであるなら、国の利益を第1に考えるしかないでしょう。
 そして、国の利益を考えるなら、調査をせずに政策Bを実行し、id:kawangoを殺すのがベストでしょう。
 id:Lhankor_Mhyの不正を調査することは、揚げ足取りであり、無駄です。
 id:kawangoが調査をあきらめれば、国のために自ら犠牲となった、とみなの尊敬をあつめるかもしれませんね。
 
 
 功利主義は、私も好きな考え方の一つです。
 ですが、その「功利」の測定について、各時代の賢人が頭を悩ませ、未だに結論がでていない難問でもあることを知っています。
「最大多数の最大幸福」は、その達成が難しい、というレベルの話ではなく、その存在を確認することさえが難しいのです。